大晦日の夜分より雪は降り頻り元日の朝を迎え、作者は京都にて出会う機会が少なくなった雪景色に、懐かしい記憶へと「時」をも積もらせたと言う。白居易の漢詩読まれる「夜雪」、雪景色を寝床にて雪の降る情景を表した漢詩を写真作品にあてはめている。一幅に覆輪のなかに丁寧に雪景色は納められ和表装に仕立てられた、やわらい紙面を静かに想い捲る一冊。
夜雪
已訝衾枕冷 已に訝る 衾枕の冷やかなるを
復見窓戸明 復た見る 窓戸の明らかなるを
夜深知雪重 夜 深けて 雪の重きを知る
時聞折竹声 時に聞く 折竹の声
刊行時期は順次表記いたします。
予定価格3500円 価格表記は外税となります。
制作 TAROHEIPRESS PROJECT 中川太郎平